キャリアオイル(植物油)の種類と効能について

キャリアオイルについて アロマの実践方法
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こんにちは!

森江帆乃香
ほのか先生

潜在意識アロマ®開発者 森江帆乃香(Honoka Morie)です。

こちらの記事では、

  • キャリアオイル(植物油)の種類と特徴

について、具体的にご紹介していきます。

キャリアオイル(植物油)とは

キャリアオイル(植物油)とは植物の種子や果肉などから抽出された油脂です。

キャリアとは「運ぶもの」という意味があり、トリートメントなどの際に精油成分を肌の奥に運び浸透させるのを助けるため、キャリアオイルと呼ばれています。

森江帆乃香
ほのか先生

キャリアオイル(植物油)にはそれぞれ特徴があり、使用する目的によって変えるといいですね♪

本日ご紹介するキャリアオイル(植物油)は以下の通りです。

  • アボカド油
  • アルガン油
  • オリーブ油
  • グレープシード油
  • スイートアーモンド油
  • セサミ油
  • 月見草油
  • マカダミアナッツ油
  • ローズヒップ油
  • シアバター
  • ホホバ油
  • アルニカ油
  • カレンデュラ油
  • セントジョンズワート油  

一つずつ解説していきます。

アボカド油

アボカド油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

アボカド油

  • 産地:メキシコ・アメリカ・ニュージーランド
  • 科名:クスノキ科
  • 抽出方法:果肉を低温圧搾、溶剤抽出
  • 使用期限:開封後6ヶ月以内
  • 保存方法:常温・冷暗所

アボカド油の主成分と働き

アボカド油には主に

  • オレイン酸70%
  • リノール酸15%
  • バルミトレイン酸10%
  • ビタミンA、B、E群
  • レシチン

などが豊富に含まれています。

植物性ステロールの含有量が高いため、血中コレステロール低下も期待できると言われており、保湿力や皮膚への浸透性が高く、炎症を和らげるなどの効果も期待できます。

森江帆乃香
ほのか先生

森のバター」と呼ばれているアボカドは、ビタミンやミネラルが豊富なオイルです。

香りが独特なこともあり、単独で使用するよりはマカダミアナッツや、ホホバオイルなどとブレンドすることでより使いやすくなります。
女性に多い「冷え」、そしてストレスなどのケアにオススメです。

アルガン油

アルガン油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

アルガン油

  • 産地:モロッコ
  • 科名:アカテツ科
  • 抽出方法:種子の仁を低温圧搾、溶剤抽出
  • 使用期限:開封後6ヶ月以内
  • 保存方法:常温・冷暗所

アルガン油の主成分と働き

アルガン油には主に

  • オレイン酸45%
  • リノール酸38%
  • パルミチン酸12%
  • ビタミンE

がとても豊富で、抗酸化作用に優れているオイルになります。

モロッコの黄金」とも呼ばれるアルガンオイルは、限られた地域にのみ成育するアルガンツリーの種子から抽出した希少なオイルで、 カロチンや植物性ステロールも含まれているため、皮膚の乾燥や老化対策にオススメです。血液循環を促進して肌に弾力やツヤを増してくれる効果が期待できます。

森江帆乃香
ほのか先生

アルガン油は、活性酸素を阻害するとしてアンチエイジングとしても注目を浴びているオイルです♪

使い方としては、こちらもアボカド油と同様、単独での使用よりも、  マカダミアナッツや、ホホバオイルなどとブレンドすることでより使いやすくなります。

アルガン油は頭皮のケアに優れているので、カメリアオイルとブレンドし、2週間に一度髪のケアに使用するのがオススメです♪

オリーブ油

オリーブ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

オリーブ油

  • 産地:イタリア・スペイン・ギリシャ
  • 科名:モクセイ科
  • 抽出方法:果肉を低温圧搾
  • 使用期限:開封後6ヶ月以内
  • 保存方法:常温・冷暗所

オリーブ油の主成分と働き

オリーブ油には主に

  • オレイン酸60~80%
  • リノール酸10%

がとても豊富で、悪玉コレステロールの低下・血圧低下などと関係があると言われています。

森江帆乃香
ほのか先生

抗炎症作用や、筋肉緩作用などもあるため、筋肉痛などにいいとされています!

オリーブ油はオイルトリートメントとして使用するよりも、クレイ湿布(ペパーミントがオススメ)を作り、痛みのある患部に塗布するなどの使い方がオススメです。

その他には関節の痛み・捻挫などの際にたっぷりとオイルを浸透させることで「熱」を下げてくれる効果も期待できます♪

グレープシード油

グレープシード油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

グレープシード油

  • 産地:フランス・イタリア・アメリカ
  • 科名:ブドウ科
  • 抽出方法:種子を低温圧搾
  • 使用期限:開封後1年
  • 保存方法:常温・冷暗所

グレープシード油の主成分と働き

グレープシード油には主に、

  • リノール酸75%
  • オレイン酸20%
  • パルチミン酸10%
  • ビタミンE

などが豊富で、抗酸化作用を持つポリフェノールを多く含んでいます。

リノール酸を多く含むグレープシード油は、コレステロール除去に効果的なため、健康食品としても用いられています。

森江帆乃香
ほのか先生

グレープシード油は低アレルギー性のため、敏感肌の方にも安心して使用していただけるオイルです。

触り心地がさっぱりとしていて、ベタつきが少ないため、夏場の使用に向いています。

硬くなった角質を柔らかくする効果もあるため、硬化肌でシワが気になる方にもオススメのオイルです。

スイートアーモンド油

スイートアーモンド油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

スイートアーモンド油

  • 産地:アメリカ・地中海沿岸
  • 科名:バラ科
  • 抽出方法:仁を低温圧縮
  • 使用期限:開封後6ヶ月以内
  • 保存方法:常温・冷暗所

スイートアーモンド油の主成分と働き

スイートアーモンド油には主に

  • オレイン酸80%
  • リノール酸15%
  • パルミチン酸8%

などが含まれていて、保湿や皮膚軟化作用に優れているオイルです。

鎮痛作用もあるため、炎症を起こしてしまった肌や、湿疹、皮膚炎などでかゆみのある肌にも効果的なオイルとなります。

森江帆乃香
ほのか先生

スイートアーモンド油は顔にも体にも使用しやすいオイルです。

香りもほんのりと甘い香りのため、単独でも使用していただきやすいのが特徴。

抗がん剤成分のビタミンB17や、ビタミンEなどが豊富なので脳の血管を若く保ち、脳細胞の活性化にいいとされています。

アーモンド油には「スイート種」と「ビター種」の2種類があり、トリートメントや食用に使用するのは「スイート種」になります。

セサミ油

セサミ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

セサミ油

  • 産地:インド・中国・東南アジア
  • 科名:ゴマ科
  • 抽出方法:種子を低温圧搾
  • 使用期限:開封後10ヶ月
  • 保存方法:常温・冷暗所

※食用の焙煎ごま油は使用しないでください。

森江帆乃香
ほのか先生

食用のごま油でも、色が透明な太白油はトリートメントに使用可能です。

セサミ油の主成分と働き

セサミ油には主に、

  • リノール酸48%
  • オレイン酸45%
  • パルミチン酸12%
  • セサミン1%
  • セサモール/セサモリンが微量

などが含まれています。

セサミンには血中の「コレステロール低下」「アルコール代謝促進」「体内抗酸化活性」「脂肪代謝」などの改善にも役に立ちます。

森江帆乃香
ほのか先生

セサミ油は浸透性に優れているので保湿作用、加温作用などもあるので「冷え

」が原因の関節炎のケアにもオススメです。

セサミオイル特有の「セサミン」「セサモール」「セサモリン」に加えて「βカロテン」「ビタミンE」などを含むので、シワやくすみ、たるみなどの老化対策によく使われています。

月見草油

月見草油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

月見草油

  • 産地:アメリカ・イギリス・中国
  • 科名:アカバナ科
  • 抽出方法:果肉を低温圧搾
  • 使用期限:開封後2〜3週間
  • 保存方法:冷蔵庫
森江帆乃香
ほのか先生

月見草油は酸化が早いので、少量ずつの購入がオススメです。

月見草油の主成分と働き

月見草油とは主に

  • リノール酸70%
  • オレイン酸15%
  • r-リノレン酸15%
  • α-リノレン酸0.2%

など、多価不飽和脂肪酸が多く含まれているため、非常に酸化しやすいオイルです。

そのため、月見草油は冷蔵庫での保存が必要で、開封後は3週間以内には使い切ることが必要です。

森江帆乃香
ほのか先生

月見草油は抗炎症・抗掻痒(こうそうよく)作用があるため、乾燥肌の方や、アレルギー肌のケアに向いているオイルです。

月見草油はホルモンの調整に効果があるため、月経前症状(PMS)や、更年期の症状に他のキャリアオイルとブレンドして使用することで感情のコントロールができ、前向きな気持ちになると言われています。

月見草油と、アボカド油とブレンドすることで、乾燥した肌や、炎症などでバリア機能が低下した肌に効果的なためオススメです♪

マカダミアナッツ油

マカガミアナッツ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

マカダミアナッツ油

  • 産地:アメリカ(ハワイ)・オーストラリア
  • 科名:ヤマモガシ科
  • 抽出方法:種子を低温圧搾
  • 使用期限:開封後1年
  • 保存方法:常温・冷暗所

マカダミアナッツ油の主成分と働き

マカダミアナッツ油とは主に、

  • オレイン酸60%
  • パルミトレイン酸25%
  • パルミチン酸9%
  • リノール酸2%
  • ビタミンA、B、E

などが豊富に含まれており、皮膚や血管の活性化と柔軟性を保つ働きをしてくれます。

そのため、「脳卒中予防のための脂肪酸」とも言われているんです。

森江帆乃香
ほのか先生

オレイン酸が豊富なので、血中の悪玉コレステロール値を減らす効果もあります。

マカダミアナッツ油は非常に浸透性がよく、香りもいいためトリートメントにとてもオススメです。

オイルに含まれているパルミトレイン酸がお肌の弾力や潤いに関わる成分のため、トリートメントだけでなく食用として摂取するのもオススメです。

ローズヒップ油

ローズヒップ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

ローズヒップ油

  • 産地:チリ・ペルー・アメリカ
  • 科名:バラ科
  • 抽出方法:種子を低温圧搾、溶剤抽出
  • 使用期限:開封後2週間
  • 保存方法:冷蔵庫
森江帆乃香
ほのか先生

ローズヒップ油は酸化しやすいので、少量ずつの購入がオススメです。

ローズヒップ油の主成分と働き

ローズヒップ油とは主に、

  • リノール酸44%
  • α-リノレン酸40%
  • オレイン酸15%

を多く含むオイルで、メラニン色素の生成を抑える作用はレモンの20倍もあると言われています。

皮膚組織を再生し、シミ、しわ、くすみなどに役立つローズヒップ油は粘性が高いので、他の植物油とブレンドすることで使いやすくなります。

森江帆乃香
ほのか先生

ローズヒップ油は特に「シミ」などの色素沈着にアプローチする働きが高く、美白作用のあるオイルになります♪

老化肌にはアボカドオイル・ホホバオイルとのブレンド、美白効果を高めたい時は、ローズヒップハーブティなどもオススメです。

ローズヒップ油に「ローズ」「ネロリ」「フランキンセンス」などの精油をブレンドし、基礎化粧品として使用するのもいいかもしれませんね^^

シアバター

シアバター」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

シアバター

  • 産地:ガーナ・ナイジェリア
  • 科名:アカテツ科
  • 抽出方法:種子の仁を低温圧搾、溶剤抽出
  • 使用期限:冷蔵庫で保存すれば約2年
  • 保存方法:冷蔵庫

シアバターの主成分と働き

シアバターとは主に、

  • オレイン酸48%
  • ステアリン酸41%
  • リノール酸6%
  • アラントイン微量
  • ケイ皮酸エステル微量

などが含まれるため、日焼けからお肌を守ってくれる作用があります。

傷んだ組織を取り除き、新しい組織への回復力を高める効果のあるアラントインは、傷や火傷の治療としても使用されています。

森江帆乃香
ほのか先生

精製されていないシアバターはビタミンEが含まれているので、抗酸化作用も期待できます♪

人の体温で溶けてくれるシアバターはとても滑らかで、浸透性にも優れているため、クリームとして使用するのがオススメです。

頭の先から、足先まで使用できるため、髪のケア、唇のケア、手足のケア、顔のケアにも使っていただけます。

ホホバ油

ホホバ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

ホホバ油

  • 産地:メキシコ・アメリカ南西部
  • 科名:ツゲ科
  • 抽出方法:種子を低温圧搾
  • 使用期限:開封後1年
  • 保存方法:常温・冷暗所

ホホバ油の主成分と働き

ホホバ油とは主に、

  • エイコセン酸70%
  • エルシン酸14%
  • オレイン酸12%

などを含み、不飽和脂肪酸と、脂肪アルコールからできている液状のワックスです。ワックスなので熱にも強く、他の植物油と比べると酸化しにくいため安定性が高いのが特徴です。

森江帆乃香
ほのか先生

主成分のワックスエステルは人の肌にも存在する成分のため、ホホバオイルを塗布することで角質に潤いを高める効果があります♪

保湿に優れているため、乾燥肌や肌荒れなどにもオススメです。

ちなみに色が黄色のものが未精製。透明なものは精製してあるオイルとなります。

アルニカ油(浸出油)

アルニカ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

アルニカ油

  • 産地:ドイツ・フランス
  • 科名:キク科
  • 使用期限:開封後3ヶ月以内
  • 保存方法:冷暗所

※キク科アレルギーのある方は使用しないでください

森江帆乃香
ほのか先生

これらの浸出油はハーブをオイルに浸すことで成分を抽出したもので、インフューズドオイルとも言われています。

アルニカ油の主成分と働き

アルニカ油は、アルニカの花をオリーブオイルなどの植物油に浸出させたものになります。

アルニカ油には

  • 炎症を抑える
  • 血行を促進
  • 内出血を緩和

などの効果があり、打撲・打身・捻挫・筋肉痛・関節痛などの患部にたっぷりと浸透させることで、効果を発揮してくれます。

森江帆乃香
ほのか先生

アルニカ油は薬のような草っぽい香りが特徴です

痛み」へのアプローチとして「セントジョンズワートオイル」とのブレンドすることで効果が高まるとも言われています。

※セントジョンズワートオイルは紫外線に当たると肌へのダメージがあるため、使用後6時間いないは直射日光に当たらないようにしてください。

カレンデュラ油(浸出油)

カレンデュラ油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

カレンデュラ油

  • 産地:フランス・イギリス
  • 科名:キク科
  • 使用期限:開封後3ヶ月
  • 保存方法:冷暗所

※キク科アレルギーのある方は使用しないでください

カレンデュラ油の主成分と働き

カレンデュラ(和名:キンセンカ)油は、ひまわりオイルなどの植物油に浸出させたものになります。

カレンデュラ油には

  • カロチン
  • フラボノイド
  • ステロール

などを含み、保湿や瘢痕(はんこん)形成作用などがあるため、あかぎれや、手足のかさつきにとても有用です。

赤ちゃんのおむつかぶれや、産後の乳頭のひび割れなどの症状にもよく使われています。
(その際にはミツロウとカレンデュラオイルでクリームを作って塗ります)

セントジョンズワート油(浸出油)

セントジョンズワート油」の主成分と特徴・働きについて紹介します。

セントジョンズワート油

  • 産地:フランス・イギリス
  • 科名:オトギリソウ科
  • 使用期限:3ヶ月
  • 保存方法:冷暗所
森江帆乃香
ほのか先生

セントジョンズワートの花と葉をピーナッツオイルや植物油に浸出してできています。

セントジョンズワート油の主成分と働き

セントジョンズワート油は鎮痛、抗炎症、利尿作用などがあるため

  • 打ち身
  • 捻挫
  • 火傷(やけど)
  • 神経痛
  • リウマチ

などの痛みの緩和に効果的です。

塗布後、紫外線に当たると肌へのダメージがあるため、使用後6時間いないは直射日光に当たらないようにしてください。
セントジョーンズワートは心と体の緊張をほぐし、生体リズムを整えることから、古代より医療に使われてきました。その黄色い花から抽出した真っ赤なオイルには、ハーブの力が凝縮されています
 
別名「サンシャインサプリメント」とも呼ばれ、落ち込んでしまった心を明るくしてくれる効果があります。
森江帆乃香
ほのか先生

ヒペリシンという成分が軽度〜中等度のうつに効果があるとされており、季節性感情障害や更年期の抑うつに活用されます。

その他には
  • 炎症を鎮める消炎作用
  • 痛みを和らげる鎮痛作用
  • 傷の治りを早める創傷治癒
などの作用もあるのでちょっとした傷の手当てに向いています。

まとめ

植物油(キャリアオイル)といってもさまざまな種類・効能があり、それぞれに含まれる脂肪酸の組成によって、使用感が違ってきます。

肌や髪の状態、お好みの感触や使い方に合わせて選んでみてくださいね^^

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