こんにちは!
潜在意識アロマ®開発者 森江帆乃香(Honoka Morie)です。
こちらの記事では、
- アロマセラピーに欠かせない「キャリアオイル(植物油)」
について、具体的にご紹介していきます。
キャリアオイル(植物油)とは?
キャリアオイル(植物油)とは、植物から抽出された植物油のことです。
精油の種類に比べるとキャリアオイル(植物油)の種類は少ないとはいえ、100種類近くのキャリアオイルがあります。
精油は、原液のまま直接皮膚に使用すると刺激が強すぎるため、キャリアオイル(植物油)で希釈して使用します。
- 精油(エッセンシャルオイル)を薄めるため
- マッサージの際に肌への負担を軽減し、手の動きをスムーズにするため
- 肌への油分の補給
- 精油(エッセンシャルオイル)と共に皮下に浸透させ、体内に有効成分を運ぶため
全身にエッセンシャルオイルを運ぶ(Carry)という言葉から、 キャリアオイルという名前になったと言われています。
キャリアオイル(植物油)の役割
キャリアオイル(植物油)には以下の4つの役割があります。
なので、粘性が高すぎたり、揮発性が高いものはキャリアオイルとしては不向きと言われています。
キャリアオイル(植物油)には肌に優しい不飽和脂肪酸(←この後詳しく解説します)が多く含まれているためお肌への浸透性が高く、ボディや、フェイシャルトリートメントにとても向いています。
逆に動物性のオイル(ラード、バターなど)はお肌に浸透しない欠点があるので、キャリアオイルとしての役目を果たすことができません。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いと特徴
ここからは、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いと特徴についてお伝えします。
飽和脂肪酸
飽和脂肪酸には「牛や豚などの動物性油脂」に多く含まれており、溶ける温度(融点)が高いのが特徴です。
(パルミチン酸、ステアリン酸など)
飽和脂肪酸の動物性油脂は「不活性」という意味もあり、体内では他の分子と新しい結合をしないため、そのまま体内に溜まりやすいという特徴もあります。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、「植物油」「魚油」に多く含まれていて、溶ける温度(融点)が低いため、常温では液体なのが特徴です。
( オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸など)
不飽和というのが「まだ満たされていない」という意味があり、エネルギーが与えられる他の分子と結合して反応するという特徴もあります。
不飽和脂肪酸は体内で物質代謝され、
- ストレスを和らげる効果
- アレルギーを抑える効果
- 性ホルモンを分泌する効果
などの有用な物質へ変換されます。
脂肪酸は、エネルギー源として役目を果たす以外にも、身体の各種細胞膜の大切な構成成分となっていますが、リノール酸やα-リノレン酸は、人間の体内でつくることができません。
そのため「食べ物」や「皮膚に塗る」などで外から摂取しないといけないことから、必須脂肪酸と呼ばれています。
食用のオイル(油)との違い
次に、食用のオイルと、トリートメント用のオイルの違いについてお伝えします。
身近な油であるオリーブ油を例にすると、まず2つの違いは油の精製度の違いです。
- 食用:味や香りを優先して精製
- トリートメント用:手の滑り・質感を優先して精製
よくこんなご質問を受けます。
ちなみになんですが、マッサージなどに使用されているオイルって食用の油で代用可能ですか?
結論から言いますと、代替は可能です。
しかし、注意しなければいけない点がいくつかあります。
まず、食用の油脂には「酸化防止剤などの添加物」が使用されていることが多いです。
食用のものであれば添加物も肝臓で解毒できるのですが、添加物を含んだ食用オイルを身体に塗ると、体内で解毒することができず、アレルギーなどを引き起こしたりすることがあります。
身体が異物に対して防衛反応を起こしている証拠ですね。
というのも、食用の油脂をトリートメントに使うと、皮膚の表面からダイレクトに身体に浸透してきます。そうなると肝臓で解毒もできないため、アレルギーを引き起こしてしまうということなんです。
そのため、食用の油脂を使用したい場合は、添加物を含まない純度100%の植物オイルだけを使用するようにしてください。
アロマトリートメントに使用できるキャリアオイルの条件
アロマトリートメントに使用するキャリアオイルには条件があります▼
トリートメントに使用する際は上記の点に注意して選ぶようにしましょう。
まとめ
キャリアオイルには種類によって含まれる成分や働きが違います。
クラフトなどで使用する際も、自分の肌や心、精神にあったものを選んでいくことが大切です^^
ぜひ精油と同じように、キャリアオイルも使い分けてみてくださいね!
コメント