香りの3つのルート|精油の主な作用と意味

香りの3つのルート アロマの基礎知識
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ほのか先生
ほのか先生
潜在意識アロマ®開発者 森江帆乃香(Honoka Morie)です。

こちらの記事では、

  • 精油の体内への3つのルートとは?アロマセラピーの3つの作用とは?

について、具体的にお伝えしていきます。

【精油】体内への3つのルート

精油(香り)が体内に伝わるルートには次の3つがあります。

  1. 鼻(嗅覚)
  2. 呼吸
  3. 皮膚・粘膜
ゆかさん
ゆかさん

精油を体内に取り込む方法は「鼻」からだけではないんですね!

ほのか先生
ほのか先生

そうなんです!目的に応じて方法が異なりますので、自分の目的に合った方法を試されるのがいいですね♪

1. 「鼻」から脳へ伝える

精油(香り)が体内に伝わるルート1つ目は「鼻から」です。

「鼻(嗅覚)」から伝わった香りはダイレクトに脳へと電気信号が送られます。

「嗅覚の仕組み」については下記の記事を参考にしてください。

脳には

  • 大脳新皮質
  • 大脳辺縁系
  • 脳幹

などがあり、これらに伝わることで「感情や行動を変化させる」という働きがあります。

そのため「やる気を出したい」「リラックスしたい」などの気分転換をする際には芳香浴がおすすめです。

2. 「呼吸」から全身へ伝える

精油(香り)が体内に伝わるルート2つ目は「呼吸から」です。

呼吸によって取り込まれた香りの成分の一部は、気管や気管支を通り、肺に届きます。

肺に届いた芳香成分は「肺胞(はいほう)」という細胞から血管に吸収され、血の流れに乗って全身を巡ります。

ほのか先生
ほのか先生

血流によって、身体の組織や器官へと届けられるというイメージですね♪

そのため、「少し風邪気味かな?」と思われたときは抗ウイルス作用・抗菌作用のある精油を吸入することで、風邪の予防にもつながります。

3. 「皮膚」から全身へ伝える

精油(香り)が体内に伝わるルート3つ目は「皮膚(粘膜)から」です。

実は香りの成分は「皮膚」からも伝わります。

皮膚は

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下組織

というもので構成されていて、ほとんどの物質は表皮でブロックされています。

しかし、分子の小さい芳香成分は表皮を通過し、毛細血管やリンパ管にまで届くのです。

ゆかさん
ゆかさん

すごい!!精油の芳香成分って肌のそんなに奥深くまで届くのですね!

ほのか先生
ほのか先生

そうなんです!そのためスキンケアやマッサージオイルに精油をブレンドして使うことで、皮膚の奥深くまで成分が届くのでとてもオススメですよ♪

精油の主な作用と意味

「精油」には大きく分けて3つの働きがあります。

  1. 「体」に対する働き
  2. 「肌」に対する働き
  3. 「心」に対する働き

主な作用と意味をご紹介します。

精油の作用と意味

うっ滞除去作用

滞った血液やリンパ液の流れを促す作用

エモリエント(皮膚軟化)作用

皮膚をやわらかくする作用

緩下(かんげ)作用

大腸の働きを活発にして、排便を促す作用

強肝作用

肝臓の働きを強くする作用

強壮作用

心身(体の様々な機能)を元気にする作用

去痰(きょたん)作用

痰を出しやすくする作用

血圧上昇作用

血圧を上げる作用

血圧降下作用

血圧を下げる作用

血行促進作用

血液の流れを促す作用

解熱(げねつ)作用

高くなった体温を下げる作用

健胃(けんい)作用

胃の不調を改善し、働きをよくする作用

駆風(くふう)作用

腸にたまったガスの排出を促す作用

抗アレルギー作用

アレルギー症状をやわらげる作用

抗ウイルス作用

ウイルスが増えるのを抑える作用

抗うつ作用

抑うつをやわらげて気分を明るくする作用

抗炎症作用

炎症を鎮める作用

抗カタル作用

体内の過剰な粘膜を溶かし、排出を促す作用

抗菌作用

菌の増殖を抑える作用

催淫(さいいん)作用

性欲を高める作用

細胞成長促進作用

皮膚細胞の成長を促す作用

殺菌作用

細菌を殺す作用

殺真菌作用

真菌の増殖を抑え、死滅させる作用

殺虫作用

虫を殺す作用

子宮強壮作用

子宮の働きを強くする作用

刺激作用

心身の働きを刺激して高める作用

止血作用

出血を止める作用

消化促進作用

胃腸の消化を促進する作用

止痒(しよう)作用

かゆみを止める作用

浄血作用

血液を浄化する作用

食欲増進作用

食欲を増進させる作用

収れん作用

皮膚を引き締める作用

神経強壮作用

神経を刺激して強化し、活力を与える作用

制汗(せいかん)作用

汗の分泌を抑える作用

鎮咳(ちんがい)作用

咳を鎮める作用

鎮痙(ちんけい)作用

筋肉の痙れんを抑える作用

鎮静(ちんせい)作用

高まった気分をリラックスさせる作用

鎮痛(ちんつう)作用

痛みをやわらげる作用

通経(つうけい)作用

生理周期を正常化して、生理を促す作用

デオドラント作用

体臭や汗の臭いを防いだり、取り除いたりする

作用発汗(はっかん)作用

汗の分泌を促す作用

瘢痕形成(はんこんけいせい)作用

傷や潰瘍、やけどなどが治ったあとの瘢痕組織ができるのを促す作用

防虫作用

虫を寄せ付けない作用

ホルモン調整作用

ホルモンの分泌を調節する作用

免疫賦活(めんえきふかつ)作用

免疫力を高める作用

癒傷(ゆしょう)作用

傷の治りを早める作用

利尿(りにょう)作用

尿の排泄(はいせつ)を促進する作用

まとめ

精油によって体や心に与える影響や作用も違うため、今の自分に必要な精油を選択することが大切です。

ほのか先生
ほのか先生

「この精油にはこの作用があるから・・」と考えながら、ブレンドしていくのもとても楽しいですよ♪

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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