こんにちは!
潜在意識アロマ®開発者 森江帆乃香(Honoka Morie)です。
こちらの記事では、
- 精油(エッセンシャルオイル)の基礎知識
について具体的にお伝えしていきます。
精油(エッセンシャルオイル)とは?
精油とは植物の中にある「芳香成分」だけを抽出したオイルです。
ハーブ(草や野草)から抽出される精油は芳香成分の集合体であり、植物の持つエネルギーがギュッと凝縮されたものになります。
ちなみに、ハーブ(草や野草)というのは特定の植物名ではなく、
- ローズマリー
- ペパーミント
- ラベンダー
など、多数の植物の総称をハーブと言います。
ハーブって、薬や染料、ドライフラワーとしても使われてますよね!
そうですね!それに、ハーブは料理などに使われることもあります♪
精油は植物の持つ力がたっぷり詰まっているため、体や心に有用な作用がたくさんあります。
植物と人間の関係
私たち人間は、生命維持や栄養分となるエネルギーを作り出すために「酸素」を必要としています。
その「酸素」を作り出しているのが精油の元となる「植物」なのです。
あ!確かに、植物が酸素を作り出すって聞いたことありますね!
植物は、私たち人間が吐き出した「二酸化炭素」を吸って「酸素」を作り出しているんですよ♪
つまり、私たち人間が生きていられるのも、植物たちのおかげで、人と植物が共生しているのがわかります。
植物における精油の役割
精油は、植物の葉、茎、根、幹、樹皮、果皮などから作られますが、『そもそも植物はなぜ精油を作るのか』をご存知ですか?
え、、何ででしょう(困)
植物が精油を作る理由は、「自分の身を守り、子孫を残していくため」なんですよ。
私たち人間や、動物は「足」があるためあらゆるところに移動できます。
しかし、植物は一度根付いてしまうとそこから自由に動き回ることはできません。どんなに窮屈で、厳しい環境の中でもそれらに対応し、子孫を残していく必要があります。
確かに植物は、「家」や「服」がないので、自力でどうにかしないといけませんよね。。
植物は、気温や湿度だけでなく、害虫からも身を守らないといけないので、とても過酷な環境で育っているということですね。
植物が生み出す成分の違い
植物は
- 空気中からの「二酸化炭素」
- 土からの「水分とミネラル」
- 太陽からの「光合成」
これらを吸収し、必要なエネルギーを作り出すことによって、生命を維持しています。
そこで、植物が自らの生命を維持していく過程の中に
- 「一次代謝産物」
- 「二次代謝産物」
という2種類の成分を生み出しており、それぞれに違う役割があります。
▼成分の役割の違い▼
- 一次代謝産物(植物の身体を作る)糖質、タンパク質、脂質
- 二次代謝産物(自分の身を守り子孫を残す)傷を治す術、害虫から身を守る術、花粉を運ぶ術
実は精油には、この「二次代謝産物」となる芳香成分が含まれているんです。
植物の香りは、自らを守ったり、子孫を残すために作り出されているってことなんですね!
そうなんです!人間と植物は共生しているため、植物のもたらす「香り」にとても反応するんですよ。
ちなみに、森林浴をしたり、自然が多い場所にいくと「気分がいい」「リラックスする」といった気持ちになりませんか?
あれは植物から放出されている「α-ピネン」という香り成分を吸い込むことで
- 副交感神経が優位になりリラックス
- 血圧の安定
- 血流量の増加
- 免疫力の強化
という植物のパワーを吸収することで、体に良い変化が起こっているからなんです。
精油によってなぜ香りが違うのか?
例えば、同じ「ラベンダー」の精油であっても、「微妙に香りが違うな」と思われたことはありませんか?
ありますね!同じラベンダーなのになんで香りが違うんだろうって思ってました。
精油は植物の「芳香成分」を抽出しているので、植物の「育ってきた環境」「収穫時期」「栽培方法」「蒸留時間」などによって香りがことなてくるんです。
例えば、
- 厳しい環境で育った「野生のラベンダー」
- 良い環境の中で育った「有機栽培ラベンダー」
これら2つのラベンダーの比較すると、
「野生のラベンダー」は、自力で自分の身を守らねば!と、その場の環境に合わせた成分を生み出します。
一方「有機栽培ラベンダー」は環境も水分も温度も、全て管理されているため、生み出される成分も違ってくるといったイメージです。
なるほど〜。育つ環境によって作られる成分が違うから、同じ植物でも「香り」も違うんですね!
ボジョレー・ヌーボーのワインも毎年味が違うのは、環境や気温の変化によって作られる成分が変わるからなんですよ♪
ケモタイプとは
ケモタイプとは、同じ種類の植物だけど、成分の違いで「精油名」が別表記になるものを言います。
さっきの「野生のラベンダー」と「有機栽培のラベンダー」のことですね!
精油は例え同じ種類の植物でも
- 産地
- 栽培方法
- 収穫時期
- 蒸留方法
によって香りが異なり、ケモタイプの代表的な精油に「ローズマリー」があります。
ローズマリーには
- ローズマリー・シネオール
- ローズマリー・カンファー
- ローズマリー・ベルベノン
というように、同じ「ローズマリー」でも、精油に含まれている「成分」が異なっているため「表記」が異なります。
成分が違うということは、「使用用途」も変わってくるということですね。
ブレンドやアロマクラフトをする際には、しっかりと「ケモタイプ」を確認してから使用するようにしてくださいね!
精油の取り扱い方法
精油を安全に使用するために以下のことに注意しましょう。
<原液を直接肌に塗布しない>
精油の中でも「ラベンダーアングスティフォリア」「ティトゥリー」「ラヴィンツァラ」に関しては狭い範囲であれば原液塗布可能ですが、(肌の弱い方は控えておきましょう)それ以外の精油は必ず3%以下に希釈して使用するようにしてください。
<精油を飲まない>
精油の中には神経毒性や皮膚刺激を引き起こすものがあります。非常に危険なので、絶対飲まないようにしましょう。
万が一誤って飲んでしまった場合は、牛乳や水をたくさん飲んで精油を排出させ、速やかにお医者さんの診察を受けるようにしてください。
<1日の精油の使用量を守る>
大人が1日に使用できる精油は5〜6滴(1滴0.05mlの場合)です。体が精油を代謝できる量は限られていますので、使い過ぎには十分気をつけましょう。
<使用期限・保管場所に気をつける>
精油によって安全に使用できる期限が違うこともありますので、確認してから使用するようにしましょう。
また、精油は光(紫外線)にあたることで劣化してしいますので、保管場所にも気をつけ、使用期限が過ぎている精油は思い切って捨てるようにしましょう。
<アレルギーテストをしよう>
精油を初めて使う時は、体質に合うかどうかアレルギーテストをしてから使用するようにしましょう。
方法としては、精油を10倍ほどに希釈したものを腕の内側に塗布します。もし赤く発疹ができたり、痒みが生じた時はすぐに洗い流して使用するのを控えるようにしてください。
<火気のある場所では使用しない>
精油には引火性があります。そのため燃えやすいものの近くで使用しないようにしましょう。
<精油の禁忌を確認しよう>
精油にはさまざまな効能があると同時に禁忌があります。精油を使用する際は必ずその精油の禁忌を確認してから使用するようにしましょう。
<精油は薬ではありません>
精油には体や心などを健やかにする作用がありますが、薬ではありません。
精油の力だけに頼らず、急性の疾患や医師の判断が必要と思われるような時は、必ず病院で診察を受けるようにしましょう。
<通院中・投薬中の方は医師に相談しましょう>
精油によっては、薬の成分の妨げになるものもあります。
通院中・投薬中の方は担当医に相談してから使用するようにしましょう。
<妊娠・授乳中の精油の使用に気をつけましょう>
精油の中には流産を引き起こすようなものや、通経作用(月経を通じさせる作用)のものがあります。
心身ともにデリケートな妊娠中は特に精油の使用には十分に注意しましょう。
<乳児・幼児・子ども・高齢者への利用>
成長過程の子どもは、大人よりも嗅覚に鋭いため外からの影響を受けやすい傾向にあります。
特に0〜1歳の乳児は原則として芳香浴以外の使用は避けるようにしましょう。使用するとしても濃度を10分の1ほどにしておく方が安全です。
<ペットへの利用>
ペットは人間とは体の大きさや特徴が違うため、人間と同じように精油を使用することはできません。使用することでペットの具合が悪くなることもありますので、できるだけ精油の使用は避けておきましょう。
まとめ
植物は人間にとって、なくてはならない存在です。植物の恩恵を受けることのできるアロマセラピーは、きっとあなたの生活をさらに豊かにしてくれます。
ぜひアロマを学び、実践してみてくださいね^^
コメント